ひよ恋(小説)
私、西山ひよりです。
超人見知りで、身長142cmだけど、こう見えて高校生です。
去年の夏に広瀬結心くんに告白してお付き合いさせてもらってから、一年たちます。
ー夏ー
sinceひより
広瀬「あー。あちぃ。どうしてこんなに夏は暑いんだ?」
ふふ、また広瀬くんがおかしなことを言うてる。
準平「はは、夏だから暑いのは当たり前だろ!」
広瀬くんの周りはいつも賑やかだなぁ。一年の時と変わってないや。
夏輝「ねぇ、ひよりん。」
肩を叩かれ振り向くと、私の友達の夏輝ちゃんでした。
ひより「なぁに?夏輝ちゃん。」
夏輝「んー、もうすぐ夏休みじゃん?結心とどっか行ったりしないのかなってさ。」
はっ、そうだった。気づけばもう、7月。夏休みだぁ。どこか、誘ってみようかなっと思いちらっと広瀬くんを見ると、楽しそうに話していて、どうしよう。いつ話しかけたらいいのかわからないよぅ。
夏輝「え!?何故泣く!?ひよりん!」
ひより「ち、違うの~。どこに誘うか迷って…」
っといいかけた瞬間、席を立つ音がして、ビクッとしちゃって振り向くと広瀬くんが…。
広瀬「なぁ、今度の夏休み、みんなで海いかね?親睦会的なのが俺はしたい!」
準平「お前が行きたいだけだろ!」
う、海?どうしよう。行きたいけど…皆って私も含まれてるのかな?
き、聞いてみよ。
ひより「ひ、広瀬くん…!」
広瀬「どうした?ひよりん。そんな不安そうな顔をして何かあった?」
うぅ、広瀬くんの笑顔が眩しい…!
ひより「あ、あのね?そのみんなって私も含まれてる?」
広瀬「ふ、当たり前だろ?てか、俺はひよりんと行きたいんだけど。」
わ、私と?嬉しい…。あう、また顔が赤くなっちゃった。
礼奈「ふふん♪海かぁ。水着選びしないとね~」
はっ、水着…!す、すっかり忘れてたぁ。(がーん…。どうしよ。うぅっ。しくしく
礼奈「ひよりん、一緒に水着買いにいかない?律花と夏輝も誘ったんだけど。」
礼奈ちゃん、天使みたい…!わぁあ、命恩人だよう。(大袈裟です←
ひより「い、行きます!」
礼奈「んじゃ、決まりね!」
にこっと笑いかける礼奈ちゃんは優しいです。
そういえば、コウくんは行くのかな。
聞いてみよっと。
ひより「ねぇ、コウくん!」
コウ「何…?ちんちくりん。」
ひより「ち、ちんちくりんじゃないもん…!(ぐすっ」
コウ「な、泣くなよ…。めんどくせー。で、何なの?」
ひより「えと、コウくんも海行かない?」
コウ「行かない。」
即答されちゃった…。そうだよね。で、でも、私はコウくんとも行きたい…!りっちゃんが喜ぶもん。
広瀬「おいおい、コウくん、そんなこと言わずに一緒に海をenjoyしようぜ?」
む、無理矢理作った感があるけど…。
コウ「行かないって言うてるだろ?何で、オレがそんなとこに…。第一、俺は海は嫌いなんだよ…!」
不機嫌そうに言うてる。海が嫌いなんだ。なら仕方ないよね…。ごめんね。りっちゃん…!(謎の使命感)
広瀬「ふーん。コウくんは泳げないってことでヘタレ決定だな。」
コウ「なっ!泳げるよ!わかったよ。行けばいいんだろ。」
や、やけになってる。コウくんもプライドがあるんだね。
広瀬「田中くんも行くよな?学級委員だしな。」
田中「もちろん。いかせて頂く。しかし、誰か大人も一緒の方がいいのでは?」
相変わらずだなぁ。田中くんも。
広瀬「大丈夫。大人ならみったんがいけるだろ。」
みったん先生?忙しくないのかな。
ちなみに、みったんっと言うあだ名は三谷美弥子先生だからです。
三谷「はーい。席について、出席とるわよー」
ナ、ナイツタイミングだよ。みったん先生!
三谷「はい、これで出席確認完了!何か連絡ある人~」
広瀬「はい!」
三谷「なーに?広瀬くん。」
広瀬「夏休みに、俺ら海行こうと思ってるんだけど、大人同伴の方がいいかと思ってんだけど、みったんも一緒にいかね?」
三谷「い、いや、私には別の用事が~」
準平「どうせ、合コンとかだろ?」
三谷「うっ。」
ず、図星なのね。先生…。
広瀬「そこをなんとか!このクラスはみったんがいないと違う気がするんだよ!」
ひ、広瀬くん、演技下手…。
こんなのでみったん先生が…
三谷「行きます!」
ええ?それでいいんだ…。
夏輝「みったん、単純…」
三谷「海とか言う前に!忘れちゃいけないのが、期末テストです!」
広瀬「げっ。みったん、テンション下げるようなこと言うなよ…!」
三谷「ふふ、赤点をとった人は夏休み補習です!!って訳でちゃんと勉強するように!」
あわわ、赤点の人は追試…。
大丈夫かなぁ。広瀬くん。
広瀬「ふっ、ひよりん先生!」
ひより「え!?ど、どうしたの?広瀬くん!」
いきなり手を掴まれてびっくりしちゃった。
広瀬「勉強を教えてくれませんか!」
夏輝「ず、ずるいぞ。結心!私もひよりんと勉強するって決めてるんだよ!」
広瀬「いつも、ひよりんといるからたまにはいいじゃん!」
夏輝「ひよりんは、私としたいんです~!」
ひより「え、えと、皆で…したらいいんじゃないですか?」
あわあわしながら言う。
広瀬「そうか!またやるか、俺の家で。今度はコウくん、お前も来い。」
コウ「は?なんでオレが…」
皆「コウくん、頭良さそうだし。」
コウ「良くねぇよ…。てか、声あわせて言うな!」
ひより「お、お願い!海がかかってるの!」
コウ「ちっ。そんなキラキラした目で行くな!行ってあげてもいいけど?」
皆(行きたかったんじゃ…?)
ひより「本当?じゃあ、りっちゃんも誘ってくるね!」
ふふ、やった。皆でお勉強会。楽しみだなぁ。
律花「ひより?どうしたの。何かいいことあったみたいだね!」
ひより「りっちゃん!ちょうど探しに行こうと思って、あのね。明日皆で勉強会開くんだけど、りっちゃんもどう?コウくんも来るって!」
律花「コ…仁戸部くんも?ふーん。まぁ、ひよりが行くなら行ってあげてもいいけど?」
顔ピンクになってる。りっちゃん可愛い!
しかも、コウくんと同じこと言うてるし、似た者どうしだなぁ。ふふっ。
明日は皆で勉強会です!
ー続ー